オーストラリアにはサマータイム(デイライト・セービング)というものがあります。
日本ではあまり聞き慣れない言葉ですが、ワーキングホリデーでオーストラリアに行きたいと思っている方や旅行を考えている方は必ず知っておかなければいけない制度です。
ここでは、オーストラリアのサマータイムについて解説します。
オーストラリアの次回のサマータイムは、2019年10月6日(日)〜2020年4月5日(日)までです。
目次
過去のオーストラリアのサマータイム
過去のオーストラリアのサマータイムは以下の通りです。
2017〜2018年
2017年10月1日〜2019年4月1日まで
2018〜2019年
2018年10月7日〜2019年4月7日まで
サマータイムとは
サマータイムとは簡単に言うと、太陽の光がさしている昼間の時間を有効活用するためのシステムです。
夏季は日が長いので、日の出が早くなり、日の入りが遅くなります。この明るい時間に活動すれば、無駄な電力の使用が控えられ省エネに効果があります。
英語ではDaylight saving(デイライト・セービング)といい、オーストラリアだけでなく世界の70カ国以上で導入されている取り組みです。
実は日本でも戦後にサマータイムが採用されていた時期があるのですが、4年間ほどで廃止されました。
現在ではエネルギーの節約や環境問題への取り組みのひとつとして、サマータイムの導入が再び検討されるようになりました。
サマータイムで時計の合わせ方
サマータイムが始まる当日、夜中の2時になったら時計の針を1時間進めて3時にします。実際には夜中に起きて針を進めるのではなく、就寝前に針を進めておく人がほとんどです。
この逆で、サマータイムが終了する日には夜中の3時になったら時計の針を2時に戻します。
このため、日本とオーストラリアの時差も州によって0.5~2時間ほど変わります。サマータイムの期間中にワーキングホリデーでオーストラリアを訪れた場合、サマータイムが始まる日と終わる日は出社時間などに注意が必要です。
実際に現地の人でもうっかり出社時刻を間違えて遅刻してしまうケースが多々あるようです。
サマータイムを採用している州(オーストラリア)
ただし、ひとくちにオーストラリアといっても全ての州でサマータイムが実施されているわけではありません。
現在のところ、サマータイムが実施されている州は以下のとおりです。
- ニュー・サウス・ウェールズ州(NSW)
- キャンベラ首都特別地域(ACT)
- ビクトリア州(VIC)
- 南オーストラリア州(SA)
- タスマニア州(TAS)
また、以下の州はサマータイムを採用していません。
- ノーザン・テリトリー(NT)
- クイーンズランド州(QLD)
- 西オーストラリア州(WA)
実施期間も前項で原則10月の第一日曜から4 月の第一日曜までと述べましたが、毎年各州で決められるので前もって確認しておきましょう。
日本との時差・タイムゾーン
ですがサマータイムの期間は、そのタイムゾーンが5つになります。この点にも注意してください。
具体的に言うと、クイーンズランド州、ニューサウスウェールズ州、オーストラリア首都特別地域、ビクトリア州、タスマニア州は協定世界時(UTC)+10:00なのですが、サマータイムの期間はクイーンズランド州がUTC+10:00、それ以外はUTC+11:00になります。
UTC+9:30の南オーストラリア州とノーザンテリトリーは、南オーストラリア州がUTC+10:30、ノーザンテリトリーはUTC+9:30のまま。
UTC+8:00の西オーストラリア州はサマータイムでもUTC+8:00のままです。
そしてこれにあわせて日本との時差も普段と変わります。
サマータイム以外の期間
日本が午前7時の時→シドニーは午前8時
サマータイムの期間
日本が午前7時の時→シドニーは午前9時
日本と連絡を取る必要がある場合など、このことを頭に入れておきましょう。
まとめ
オーストラリアでワーキングホリデーを楽しむのであれば、サマータイムについて知っておきましょう。
日本人には実感の若ない制度かもしれませんが、自然光のあるうちに働けるのは気持ちも良いですし、エコなことなので、ぜひこれも海外の文化のひとつとして経験しておくといいかもしれません。
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