イギリスワーホリで現地企業に正社員として就職をしたいと考えている方は、『どのような流れで面接から就業まで進んでいって、どのような手続きが必要なのか』ということを知りたいという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、イギリスワーホリ中に現地企業に就職した私が、実際に面接から就業するまでの流れをご紹介していきます。
また、正社員として働くための仕事の探し方については、以下の記事をご覧ください。
目次
イギリス現地企業の面接
イギリスワーホリで就活を進める過程で、求人を探して応募したら次のステップは面接です。
まず、海外で初めて就活や面接をする方が気になるのは、以下の2点ではないでしょうか。
- どんな服装で面接に行けばいいのか
- 面接には何が必要なのか
それぞれ解説していきましょう!
面接時の服装
面接時の服装は日本での就活のように、きっちりとリクルートスーツを着る必要はありません。オフィスカジュアルな服装でOKです。
初めての面接だと特に不安を感じるかと思いますが、ジーンズやダメージ加工の服、パーカー、スニーカー、カジュアルなリュックサックなどを避ければ特にNGはありません。
無難なコーディネートとしては、襟のついたシャツとジャケット、落ち着いた色合いと素材のスカートやスラックスを合わせればどこの会社にも通用するスタイルです。
アクセサリーやマニキュアなどのファッションアイテムも自由なので、あまり深刻に考えず、自分らしいコーディネートで挑みましょう。
面接当日までに用意するもの
面接ではその企業の事業内容や仕事内容についてどのくらい理解しているのかを問われる事があります。
面接の予定が決まったら、当日までにその企業のウェブサイトにざっと目を通しておくのと、仕事の募集要項をよく読んで応募したポジションの仕事内容を把握しておきましょう。
また、面接でよく聞かれる質問内容を下記にまとめているので、回答をシュミレーションしてスムーズに答えられるようにしておくと余裕を持って面接に臨めます。
面接の内容
現地企業との面接の場合はもちろん最初から最後まで英語ですが、日系企業との面接では、
- 一次面接:日本人と日本語で面接
- 二次面接以降:日本人以外のスタッフを加えて英語で面接
というパターンが多いです。
また、遠方の企業とは一次面接が電話で、二次面接からは実際に会社に呼んで貰える(交通費支給の場合も)という事もあります。
以下に面接で実際によく聞かれる質問を紹介します。
日本語、英語どちらでも聞かれる事があるので、どちらでも答えられるように練習しておきましょう。
- 志望動機
- ワーホリの理由
- 前職の仕事内容
- 面接先企業の事業内容
- 今回応募しているポジションの仕事内容
- 自分の長所と短所
- 現在(前職)の上司が評価する自分の長所と短所
- 仕事が期限までに間に合わなさそうな時、どうするか
- プレッシャーへの対処方法
- どのような状況でモチベーションが上がるか、下がるか
- 今までのキャリアで一番達成感を感じた事
- 過去に自分が解決した仕事上の問題と、その解決方法
- 上司や同僚と上手くいかない時にどうするか
- 自分を雇う利点
- この会社で働く事になった自分の数年後のビジョン
- 勤務開始可能日
そのほか、経験がある職種の場合は、その職種について習熟度や知識を問う質問がある場合もあります。
返答内容はもちろん、態度や英語力も評価されています。
明るい表情で自信を持ってハキハキ話すようにしましょう。
遠慮がち、控えめ、声が小さい、発言が少ないなどはイギリスを含め欧米では悪印象ですので要注意。
次の面接までの期間は1週間以内で、二次面接か三次面接で内定が出るという企業が多いです。
また、面接は毎回とても緊張しますが、日常会話を挟んだり飲み物を出してくれたりと、とてもフランクで話しやすい雰囲気の企業も多いので、なるべくリラックスして面接に臨みましょう。
イギリスの企業に内定後、必要な事や用意するもの
内定を貰ったら、オファーを受けますという返事と共に、企業に社員として登録の手続きをしましょう。
企業によって提出を求められる書類に違いはありますが、下記の3点はどの企業でも必ず必要になりますので、事前に用意できるものは用意しておくとスムーズに仕事が始められます。
- レファレンス2通
- 銀行口座
- NIナンバー
初めて聞くものもあるかと思いますので、それぞれについて理解しておきましょう。
レファレンス2通
イギリスなど欧米で就職する際には、内定時にレファレンスと呼ばれる前職の紹介状を2通提出する必要があります(1通で良い企業も中にはあります)。
履歴書や面接の内容に相違が無いかどうかと、レファレンスを貰える程度には円満に退社ができている事の証明になります。
レファレンスには、就業期間やポジションが書かれている必要があります。前職の人事部や上司、新卒の場合は学校に依頼して用意して貰いましょう。
書面でレファレンスを直接提出する場合と、企業が直接レフェリー(前職の紹介者)に連絡をしてレファレンスとする場合があります。
レフェリーの連絡先を提出するよう求められた場合には、その方の名前、企業名、企業でのポジション名、電話番号やメールアドレスなどを提出する必要があります。
そして念の為、可能であればレフェリーの方(前職の人事部や上司を選ばれる方が多いです)にはイギリスの会社から連絡が入る可能性がある旨を伝えておくとスムーズに対応できます。
私の前職(日本での就労先)は英語でのメールや電話に対応できない企業だったので、内定先からは連絡先を求められましたが特別に書面で対応して貰いました。
イギリスの銀行口座
給与が振り込まれる口座がないと給与を受け取れません。
就職活動時には必須ではありませんが、内定を貰ったらなるべく早く用意するようにしましょう。
銀行口座を開設するにあたって、内定先の企業から始業日やポジション、年俸額が載っているレターを作成して貰うとスムーズに口座が開設できます。
NI(ナショナルインシュランス)ナンバー
ナショナルインシュランスナンバーという、イギリスで仕事をするには必ず必要な番号です。
日本のマイナンバーのようなもので、この番号で所得や税金の管理をしています。
取得には電話で申し込み、面接、郵便でナンバーの受取と、長い手続きと時間が必要なので、住所が定まっていれば早めに取ってしまった方がスムーズです。
まとめ
今回はイギリスでの就活の後半部分である、『求人を探した後に面接のアポイントが入ってから内定を貰うまで』について紹介しました。
仕事の探し方や履歴書の書き方などの情報はネット上でもよく見掛けますが、その後のステップについての情報はあまり見掛けないように感じます。
この情報が多くの方の助けになり、皆さんができるだけ楽しんでワーホリや海外就活ができるように願っています。
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