スペインのクリスマスを体験!日本とは違うスペインの文化や過ごし方を紹介します

ワーホリGOをご覧のみさんこんにちは、スペインワーホリ中のSumireです!

年中行事の中でも特に盛り上がるものの1つといえば『クリスマス』ですよね!

日本でも街のいたるところにイルミネーションやツリーなどが飾られて、とても綺麗で、人気のイベントになっているクリスマスですが、『海外のクリスマスと日本のクリスマスは違う』といわれるのもよく聞きますよね?

中でも、スペインのクリスマスは特に変わっているんです!

今回の記事では、私が実際に体験したスペインのクリスマスについてご紹介したいと思います。

スペインのクリスマス。一体どんなものなのでしょうか!?

ここが変だよ!?スペインのクリスマス

スペインもアメリカなどと同じようにクリスマス休暇があります。

クリスマス前の最終土曜日から始まり、翌年の1月6日まで。そうなんです!欧米のクリスマス休暇は、正月休暇を含んでいるんです。

とはいえ、スペインのクリスマス休暇はとっても長いですよね!実はこれには訳が…

それはなんと、スペインのクリスマスは12月25日じゃないんです!!!

しかも、プレゼントをくれるのもサンタさんじゃない!?(実は近年では12月25日も祝われるようになっているのですが、それは後ほど)

スペインのクリスマスは新年が始まってから、1月6日に祝われます

スペイン国内でも地域によって祝われ方の違いがあるのですが、1月5日の夜には大きな街はどこでもクリスマスのパレードがおこなわれます。

このパレードでは、グミやキャンディーなどのお菓子をはじめ、ボールなどのおもちゃも配られ…いや、投げられたり振りまかれたりします笑

場所によっては有料の席が設けられていて、そこに座っている人には優先的に手渡されるなんてこともありますが、基本的には振りまかれてます。

これは通称『マゴ』または『レジェス』とされるサンタさん的な人たちが、プレゼントをくれるというパレードです。

一応子どもたち向けなのですが、袋や傘を持って本気で取りに行っている大人たちにもたくさん出会えますし、小さい子ども以外が行っても浮くなんてことはありません。笑

クリスマスプレゼントをくれるのはサンタさん!じゃない??

先にも述べたように、スペインのクリスマスに来るのはサンタさんみたいな人、ですがサンタクロースではないんです。

来るのは『マゴ』や『レジェス』と呼ばれる人たち。

この『マゴ』、『レジェス』という人たちは正式名称を『レジェス・マゴス(Reyes Magos)』といい、これは新約聖書に登場する人物で、生まれたばかりのキリストに贈り物をしたとされる人たちです。

このこともあり、スペインのクリスマスは宗教色が強めなのも特徴です。

また、スペインのクリスマスといえば、というクリスマスの飾りがあります。

それは『ベレン』と呼ばれるもので、こちらも聖書の内容を基とした場面がミニチュアなどで再現されていて、こちらにもレジェス・マゴスがいます。

この飾りは、さまざまなところで見ることができますが、特に教会や大きな駅などに作られていることが多いです。

そして、再現に使われるものと同様の飾りは、クリスマスマーケットでたくさん売られており、購入も可能です。

スペインのクリスマスマーケットとは?

クリスマスマーケットといえば、ドイツのものがとても有名で、食べ物や飲み物のイメージも強いと思うのですが、スペインのマーケットでは飲食物はあまり売られていないことの方が多いです。

クリスマス用のお菓子は売られていたりしますが、基本的にはクリスマス用の飾りが売られていたり、おもちゃや雑貨が売られていたりします

12月25日の祝い方

最初にも少し述べたように、スペインのクリスマス自体は1月6日なのですが、近年では12月25日も祝われるようになりました

そのため、スペインの子供たちはクリスマスプレゼントを2回もらっていることも多いようです。

25日のプレゼントは『パパノエル』からで、1月6日は『レジェス・マゴス』からとなっていて、パパノエルとは直訳するとお父さんサンタで、そのままですね笑

スペインの文化的には、クリスマスは夜ご飯を家族と食べ、その後24時や深夜1時ごろから恋人や友達と出かけるというのが一般的なようです。

そのため、夜にはディスコテカ(日本でいうクラブ)などでイベントが開催されていたりなんかもします。

ちなみに、クラブはちょっと…思う人もいるかもしれませんが、スペインでのクラブは日本でいう飲み会の後のカラオケのような存在だと考えてもらえるとちょうどいいと思います!笑

クリスマスに食べるお菓子

日本ではクリスマスといえばケーキ、というイメージが強いですが、スペインにもスペインのクリスマスのお菓子があります。

12月25日と1月6日で別のお菓子が食べられます。

まず25日に食べられるものはいくつか種類がありますが、特に有名なのが『トゥロン(turrón)』というお菓子です。

『トゥロンデアリカンテ(Turrón de Alicante)』 または『トゥロンドゥロ(Turrón duro)』と呼ばれるものと、『トゥロンデヒホナ(Turrón de Jijona)』または『トゥロンブランド(Turrón blando)』と呼ばれる柔らかいものの2つが特に伝統があります。

どちらも材料はほぼ同じで、アーモンド、卵白、蜂蜜、砂糖の4つなのですが、堅い方はこれらをそのまま固めていて、柔らかい方はこれらを粉末状にしてから固めているというものになります。

特に伝統的なものはこの2つですが、他にも卵黄を使ったものやドライフルーツやチョコレートを使ったものなどバリエーションはさまざまです。

6日に食べられるものは『ロスコン・デ・レイジェス』と呼ばれる菓子パンです。

これは中心に穴の開いたドーナッツ状の形をしたもので、カラフルなフルーツの砂糖漬けで彩られています。

中には『ソルプレサ』(スペイン語でサプライズ)とよばれる陶器やプラスチックでできた人形が1つ入っていて、それの入った部分を引き当てた人が幸運だと言われたり、引き当てた人がロスコンの代金を払うことになったりとルールはいろいろとあります。



おわりに

以上、スペインのクリスマス事情についてご紹介でした!

クリスマスのイルミネーションについては、11月下旬からつけ始められます。

スペイン中どこでも街の中心地にはたくさんのイルミネーションがつけられ、街ごとはもちろん、道ごとにデザインが変えられていたりもするので、さまざまな道を通ってみるのも楽しいと思います!!

クリスマスシーズンにスペインを訪れる機会があれば、ぜひスペイン流のクリスマスを楽しんでみてください!

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