2017年7月から申請可能となったスペインのワーホリ。
スペイン語圏では初のワーキングホリデー提携国となりました。これまでスペインはビザなしで入国できましたが、90日までと制限がありました。
ワーキングホリデービザでは最長1年までなので長期滞在が可能ですし、合法的に仕事をすることもできます。この記事では、スペインのワーキングホリデーに関して解説していきます。
目次
第2・第3言語にスペイン語はおすすめ!
世界中で約4億2千万人に話されているスペイン語。英語、フランス語、アラビア語に次いで4番目に多くの国で話されている言語です。
インターネットの利用者は、英語、中国語に次いで3番目に多くスペイン語を使っています。スペイン語ができるようになるとスペインの他に中南米の国へのビジネスチャンスや旅のチャンスが広がります。
スペインワーホリの申請条件
- 申請時の年齢が18歳以上30歳以下であること。
- 扶養者を同伴しないこと。
- 帰りの航空券を持っているかそのためのお金を持っていること。
- 健康であること。
- 有効なパスポートを持っていること。
- 犯罪歴がないこと。
- スペインで3ヶ月暮らしていけるための金額€1,597.53に相当するお金を持っていること。
- 以前にスペインからワーキングホリデービザを受けていないこと。
- ワーキングホリデービザ期間(1年)が終わったらスペインを出国すること。
参照: 駐日スペイン大使館
スペインワーホリの申請方法
必要書類を揃え、スペイン大使館に提出します。申請する時と受領する時の2回、申請者本人がスペイン大使館に出頭してください。(郵送、本人が国外にいる場合は申請不可。)
予約は必要ありません。
受付時間: 土日祝日以外の9:30~12:30
スペイン大使館領事部
〒106-0032 東京都港区六本木1-3-29
Tel 03-3583-8531
申請から発行までは8週間かかります。入国希望日より90日以上前など早すぎる申請は受け付けられません。
スペインワーホリ申請に必要な書類
⒈ 査証申請書
必要事項をすべて記入し、申請者本人がパスポートと同じ署名をする。入国日は予定日を記入。
⒉ 写真(4.5× 3.5)1枚。
申請書右上に貼付すること。(カラー写真で背景が白色)
⒊ パスポートとコピー1部
写真と個人データの頁。記述がある場合のみ追記の頁もコピーが必要。スペインへの入国日より1年以上有効のもの及びビザ用の余白のページ最低2枚。
⒋ 住民票(発行から90日以内のもの)
申請時点で日本に3カ月以上居住していること。
⒌ 1年オープンの往復の航空券の予約、もしくは往路のみの航空券の予約。
往路の予約のみ提出する場合は、復路の航空券代を下記の残高証明書の金額にプラスすること。
⒍ 経済力の証明。
月額532.51ユーロ相当額以上、最低でも最初の3カ月分の1597.53ユーロ相当額以上のスペインでの滞在費を支弁する能力を証するものとして、下記の内のいずれか1つを選択:
- 残高証明書。(和文でも可)金融機関もしくは郵便局が発行 ( 押印されていないものは不可)
発行日から1ヶ月以内のもの。(原本のみ)
- 本人名義の銀行通帳のコピー(通帳の表紙及び現在までの数ヶ月間の出入金記録のコピー)
⒎ 健康診断書。
大使館作成の雛型に基づいて、医師が記入、署名し、医師及び病院印(別々の印)が捺印された最新のもの。(発行日より1ヶ月以内のもの)(指定病院なし)
⒏ NIE(外国人登録番号)申請のための申請書EX-15。
ワーキングホリデービザ申請と同時に、NIEを申請することが必要。
⒐ NIE(外国人登録番号)申請費 1,155円
10. ワーキングホリデービザ申請に伴う宣誓書
添付のフォームに記入し、申請者本人がパスポートと同じ署名をすること。
11. 返信用封筒
(定型サイズ。宛先、郵便番号、宛名を記入し、82円切手を貼ったもの)。審査結果を郵送するため。
※返信用封筒は必要なくなりました(2018年10月追記)
スペインワーホリに必要な費用はどれぐらいか
往復航空券 約8万~20万円(季節により異なります。)
NIE申請費 1,155円
最初の3カ月分の生活費 最低1597.53ユーロ=約21万円
海外旅行保険1年 最低13万円
ということで、航空券+35万円程度準備しましょう。
保険加入はビザ取得の条件ではありませんが、スペイン大使館のホームページでは保険加入が勧められています。
保険に入らず海外で万が一病気や怪我をして病院にかかると医療費が高額になりますのでできれば加入したほうが良いでしょう。
1年の契約ですと1番安いプランで13万円程度です。保険を節約する方法としては、海外旅行保険が付いているクレジットカードに契約することもできます。
ただしクレジットカードの保険は期限が3ヶ月と短いので、3ヶ月経過した後に現地の保険に加入する必要があります。(日本の海外旅行保険は日本からでないと加入できません。
その他に、スペイン大使館までの交通費2往復分も必要なので日本で地方にお住いの方はその分の交通費もプラス。
もし語学学校に通う予定の方は学費もプラスされます。
勿論、現地ですぐ仕事が見つかるかどうかで必要な初期費用も変わってきます。現在スペインは失業率が18パーセント近く地元の人ですら仕事に就くのが大変なので、初期費用は多めに準備した方が良いでしょう。
ワーホリではどんな仕事ができるか
スペイン語が得意な人は仕事の幅が広がりますが、まだ言語があまりできないというワーホリメイカーにはどんな仕事ができるでしょうか。
《観光・リゾート》
スペインは観光業がさかんな国で、世界中から観光客が集まってきます。国際的なリゾートでは英語ができればかなりできる仕事は多いです。ホテル、ギフトショップ、観光地の飲食店、ツアーガイド、リゾートのスパなどです。
《日本食レストラン》
今や世界中で人気の日本食。大都市には日本食レストランも多数あり、オーナーが日本人であることも多いので言語力が低いワーホリメイカーも雇ってもらえる可能性はあります。勿論、ウェイターなど接客となると言語力も必要となるので、そこまでの自信がなければキッチンハンドからスタートすると良いでしょう。
《手に職系》
日本で美容師やネイリスト、シェフ、寿司職人、フォトグラファーなど、専門的な技術を身につけて働いていた人は、技術を重要視する職場で重宝されます。
《オンラインの仕事》
世界中どこにいてもできるオンラインでの仕事。オンラインで日本語を教えたり、ライターとして仕事をしたり、ユーチューバーになったり。あなたの好きなことを見つけて仕事にしてしまえば、現地の経済状況に左右されず仕事ができます。
《なんでも自分が得意なことを仕事に》
日本で保育園で働いた経験があるならベビーシッター、英語が得意なら英語の個人授業、ピアノが得意ならピアノの個人レッスンなど、誰かに雇ってもらわなくても自分の得意なことや経験のあることを仕事にするのもひとつの手。
近くのお店にポスターをはらせてもらったり、インターネットの掲示板を利用したり、友達の紹介、日本人コミュニティーでお客さんを発掘しましょう。
おわりに
新たに開始したスペインのワーキングホリデー。スペインは建築や料理のレベルも高く、陽気な人も多い、素敵な国です。スペインに興味のあるかたや、スペイン語を学びたい方にはこのワーホリは、絶好のチャンスとなるでしょう。