【オーストラリア】ワーホリでハリウッド映画エキストラの仕事をした話

ワーホリGOの読者のみなさん、こんにちは。

オーストラリアってハリウッド映画撮影のロケ地になる事が多いの知ってました?
(理由は記事最後にあります)

僕は知らなかったのですが、オーストラリアワーホリ中に約2ヶ月間、メルギブソン監督のハリウッド映画、Hacksawridge(ハクソーリッジ)日本兵役エキストラの仕事を経験したので、今回はその時のお話をしたいと思います。

映画のエキストラの仕事は、ワーホリでもできてかなりおすすめです。興味のある方は、この記事に登録できるエージェンシーも紹介しているので、参考にしてみてください!

映画のエキストラをやる事になった経緯

まずは、エキストラの仕事をする事になった経緯を説明しましょう。

それは僕がシドニーで仕事探しに明け暮れていた時期、何気なくfacebookを眺めていた時です。

一通の広告が流れてきました。

それは後に僕が所属する事になるタレントエージェンシーが出している広告で、日本人が喋っている動画でした。

“シドニーでメルギブソン監督の
ハリウッド映画に出演できるエキストラ募集します”

という事を話していて、

「メルギブソンが監督をする戦争映画で日本兵役のエキストラを募集しています。
オーディションをするので、興味のある方はメールで応募してください。」

という内容でした。

僕はせっかく海外にいるんだから何か面白い仕事がしたいと思っていたので、迷わずこのエキストラの仕事に応募しました。

そして返信が来るのですが、条件として、“坊主にできる方””ヒゲを剃れる方”というのがあって、この時自慢の!?ロン毛とさよならする事を決意するのでした。

後日オーディションを受ける事になり、オーディション当日指定された集合場所に行くと20人ほどアジア人が集まっていました。

日本人だけでなく、タイ、香港、中国、韓国、シンガポールなどさまざまな国籍の人たちが参加していました。

手渡された紙に身長、体重、胸囲や靴、頭のサイズ、タトゥーの有無や特技などの
パーソナルデータを記入し、一人ずつエキストラを管理する女性と簡単な話をし、写真を撮影してオーディションは終了しました(オーディションと言うほどのものでもなかったですが)

で、後日無事この映画のエキストラとして参加できる事になったのです!

これは結構嬉しかったですね。(ロン毛とのお別れはバリカンで数分でした!)


撮影開始前に3日間のトレーニング

撮影本番の少し前にトレーニング期間が3日間ありました。

トレーニング内容

今回日本兵役のエキストラが総勢役50名。日本人のトレーナーによる日本兵トレーニングが始まりました。(最初僕はほんとに自衛隊の人が来た!と思ってましたが実際は違いました)

5つの班に分かれて、グループ行動です。前へ習えや、右向け右などで班の一体感を高めます。行進をしたり、「天皇陛下、万歳!」と万歳したり。”歩兵の本領”という日本の軍歌を練習したり。

日本語が全く理解できない人も多く、片言の日本語で点呼や日本語の歌を歌っているのが面白かったですね笑

あとはゲートルというひざ下に巻く布のプロテクターみたいなやつの巻き方の練習をしたり、(アーマリー)武器を扱う資格を持った人の立会いのもと、実際に本物の銃を撃ったり(もちろん空砲)撃たれて倒れる演技の練習したりしました。

何もかも初めてでしたし、日本ではまずやらないであろう経験ですごく楽しかったです。

撮影現場はどんな感じ?

 

晴れてエキストラに選ばれた僕の早起き生活が始まりました!
撮影日の流れは大体こんな感じです。

==========

6:30am 現場入り〜衣装に着替え、メイク、朝食、エキストラが必要なシーンが来れば出動、なければ出番が来るまで待機。
(午前中ずっと待機の日とかもありました)

12:00am〜1時間ほど ランチタイム、
その後午後の撮影

16:00〜18:00 その日の撮影終了、
着替え、メイク落とし、帰宅。

==========

という流れでした。

撮影が始まったのが9月中旬でオーストラリアの季節は冬が終わったぐらいだったので、朝はちょっと寒くて、少し震えながら着替えてました。(一応暖房器具はありましたが)

着替え終わったらメイクをしていくのですが、戦争で戦っているメイクなので、とにかく血と泥にまみれてました!しかもメイクさんの気分でドロッドロにされる日もあったり、そこまでじゃない日もあったりしました。

血糊ってベトベトだし、固まってメチャクチャ不快だったけど、毎日やってると慣れました笑

ただ、ご飯食べるときは食べ辛い!

あと屋外の撮影のため日焼け止めは必須でした。

エキストラの出番が来るまでは待機時間になるのですが(というか1日の半分以上は待機時間)その時間は、同じエキストラ仲間や米兵のエキストラの方達とお喋りしたり、昼寝したりしてました。

日本語を覚えたい仲間に日本語教えてたりしてましたね。あとは筋トレする人もいたし、本読んでる人もいました。

撮影してるときはこんな感じ

基本的に僕らの出番は米兵との戦闘シーンでした。
だだっ広い荒野で銃を持って叫びながら走り回る。
銃を撃つ。撃たれる。米兵と揉み合う。

戦争なので、そこら辺で爆破が起こります。爆破を舐めてはいけません、撮影中は耳栓必須ですし、真っ黒な煙で周辺が見えなくなります。

砂埃や、細かい石など飛んでくる危険な状況!

もちろん爆破のタイミング、場所などは予めしっかり伝えられます。
2メートル以上は近づけなかったですね。

日中は日陰の少ない炎天下。メチャクチャ暑いです。

天気が悪い日は寒いし!

カットがかかると、スタッフの方が水を持ってきてくれたり、冗談を言って笑わせてくれるし、日焼け止めを持ってきてくれたり。

みんなそれぞれの仕事を楽しんでやっていたので、現場もすごく楽しかったです!本番中に見えないとこで変顔してきたり笑

メルギブソン監督の印象

この映画の監督は、あのメルギブソンさんだったのですが、撮影中何回かお会いする事がありました。

彼の印象は、アツい!映画に対する情熱がこちらにもすごく伝わってきました。

また直接演技指導している場面も見ましたが、ジョークを交えつつ話していて、チャーミングな感じもありました。

最初に僕らエキストラの所へ挨拶しに来てくれたのもすごく好印象でした。

厳しい撮影環境の中、最後まで無事撮影できたのもメルギブソン監督率いる優秀なスタッフさんたちが僕らエキストラにも気を使って撮影が楽しくなるような雰囲気を作ってくれたことが大きかったですね!

映画のエキストラってお金貰えるの?

映画のエキストラの仕事は、お給料ももらえます。

ここからはエキストラの仕事の待遇について紹介していきますね。

気になるエキストラの待遇は…

さて、エキストラの最後の撮影が終わりました。エキストラの仕事を約2ヶ月間させていただいたのですが、ここで今回の撮影のお給料の話をしたいと思います。

まず、エキストラの仕事は時給制で1時間25ドルでした。

シドニーの最低賃金は約17ドルなのでまあまあ良い方ですね!しかも8時間か10時間か忘れましたが、その時間超えると残業代が支払われます!

大体1日の拘束時間が約8〜12時間ほど(その内エキストラの撮影時間はトータル3〜5時間ほど)ありましたので、1日で多ければ300ドル近く稼げます。

そこから所属しているエージェンシーにマージン10%引かれます。

あとはオーストラリアのtaxが約32%引かれますので、手取りとしてはもう少し少なくなりますね。ただtaxはリターンされるので、結構いい額が後から返ってきました。

給料もなかなか良かったですが、その他の待遇も良いんです!

朝と昼ごはん付き!

しかも弁当みたいなのじゃなくて、現場で料理人?の方が作っていて、しかも食べ放題!

朝はソーセージとか目玉焼きとか、その他色々!メニューも豊富。僕はいつもたっぷりフルーツにヨーグルトかけて食べてました。

昼は、毎日違ったメニューがでてきて、様々な国の人がいる事も考慮してか、いろんな国籍の料理が出てきました。刺身が出た日もありましたね。

ちなみに僕が楽しみにしてたのは毎日のデザートのアイスクリームとパイ!

その日の撮影が終わると、サンドイッチやスイカなど、ちょっとした軽食も用意されていました。

宿泊も付いていた!

撮影現場がシドニーシティからバスで1時間ほどかかる場所にあり、朝も早かったので、現場近くのホテルに無料で泊まることもできました。

撮影終わって、みんなでホテル帰って、軽くご飯食べて早めに就寝。

合宿みたいで楽しかったなー。

また自宅から通いたい人のために、シドニーシティからシャトルバスも出ていましたよ。

つまりエキストラの仕事は最高!

給料もいいし、友達もできたし、何よりすっごくいい経験になりました!

朝早かったり、傷だらけになったしで体的に辛いときもあったけど、みんなで1つの作品を作る事ってやっぱり楽しいなーって思いました!

また機会があったらやりたいなー。

公開が本当に楽しみ!!

もしよろしければこれを読んでくださっているあなたにも観て欲しいです。


エキストラの仕事の探し方

僕の知る限りこの仕事をワーホリでやっていた人に現場以外で会ったことがないのですが(現場にもワーホリの人は少ししかいない)

募集自体はちょくちょく見ますし、今でもエージェンシーからメールが来るので、ワーホリ中の人でエキストラの仕事をしたい!というあなたなエージェンシーの情報を書いておきますね!

ispry

僕が所属していたところです。
仕事を優先的にもらうには、写真代という名の登録料がたしか200ドル必要です。
僕は映画が先に決まっていたのでお金は払っていませんが、たまにCMの仕事の連絡とか来ました。

長期的にやろうと思っている人はお金払ってもいいかもしれません。
CMなんかだと1日で1000ドル以上貰えたりするので、簡単に元は取れるでしょう。

mamm

同じ映画のエキストラの人で所属している人がいました。
詳しいことはわかりませんが、こちらも色々な仕事を斡旋してくれるそうです。

MCTV

こちらもCMや映画の仕事を多くやっています。

Tarent bank

ここは名前を聞いたことがあるぐらい。
webサイトが見づらいですね笑

他にも検索してみると色々あるかもしれません。

エキストラの仕事をするなら9月〜4月が狙い目

オーストラリアはアメリカと季節が逆なので、ハリウッドが冬になる9月頃から4月頃までにオーストラリアで撮影が行われる事が多いです。

ですのでエキストラの仕事を狙うならこの時期がおすすめですね!
場所はやはりシドニーが多いようです。

ちなみに英語はある程度理解できる方がいいです。

それでは、素敵なワーホリライフをお送りください!

【こちらの記事もおすすめ】

シドニーワーホリでエキストラの仕事でジャスティンビーバーにあった話

ジャスティンビーバーに会った話やハリウッド映画のエキストラの話など、オーストラリアでの半年でおこった様々な出来事を書いた電子書籍『世界旅行記①オーストラリアワーホリ編』はこちら▼面白いですよ!

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