経験者に聞いた、ワーホリ・留学でローカルの友達を作るコツと心構え

「せっかくオーストラリアに来たのにオーストラリア人の友人ができない。」
「そもそも出会いもない。」
「もっとどっぷりオーストラリアに浸りたいのに。」
と思っているワーホリさんは少なくないようです。

私がオーストラリアに来た時は、ローカルさんより世界中から来た旅人たちに会いたいと思っていたのであまり気にしていませんでしたが、住むのが長くなっていくと必然的にローカルの友人が増え(旅人たちはすぐ帰国か移動をしてしまうので)、ワーホリさんや学生さんから「どうしたらローカルの友達作れるの?」と聞かれることがたびたびありました。

ということで、同じ悩みを持っている方や「これからオーストラリアに行くんだけど友達できるか不安…」という方へ、私の経験をもとにアドバイスしたいと思います。

「ローカル」の定義!?

オーストラリアは移民の国です。あなたにとって「ローカルの人」の基準は何でしょう?先住民のアボリジニでしょうか?

オーストラリアの国籍を持った人でしょうか?
シドニーやメルボルンなどの大都市では、オーストラリアで生まれ育ったいわゆる「ローカル」の半数以上は親が移民(他の国で生まれて移住してきた人達)です。

というわけで、オーストラリア生まれのオージーでも、家庭ではオーストラリアの他に他国の文化を持っている事が多いのです。

つまり、様々な人種、民族の「ローカル」がいます。ちなみに私のオージー友達の9割は移民の子供です。

人と人とのつながりを大事に

ワーホリに限った事ではありませんが、どこから誰につながるかわからないのが人間関係。

「一期一会」の精神で、どんな人との出会いも大切にしましょう。そしてバーベキュー(オーストラリアスラングではbarbieといいます)やパーティーなどイベントに誘われたら積極的に参加して、できるだけたくさんの人と話してみましょう。

そこで仲良くなったり気が合った人との出会いを大切にして、またそこから付き合いが広がります。

…しかし、そう言われると本当に誰にでも親しくしてしまうのが日本人の良いところでも悪いとことでもあります。

当然ですが、「この人なんか嫌な感じ」とか、危険を感じるような相手とは無理に仲良くしなくても良いのです。

どう見てもただのナンパ目的の男にしつこくつきまとわれても、ずっと笑顔で対応している日本人の女の子を見たことがあります。

私は女の子にもその気があるのかと思い放っておきましたが、後で聞くと英語を練習したかったから話に付き合ったということでした。

フレンドリーでありつつもアンテナはちゃんと立てて毅然とした態度でいないと、後で面倒なことになりますよ。

身近なローカルさんから仲良くなる

(1)シェアハウスのオーナー

私がオーストラリアで最初に知り合ったオーストラリア人はシェアハウスのオーナーでした。

初めて生の「オージー英語」を聞いて、「やばい。さっぱり何を言っているかわからない!」と英語の自信をすっかり失ったものです。

“Where is the trash can?”「ゴミ箱はどこですか?」と聞いたら、
“The RUBISH BIN is under the sink. RUBISH BIN!”
「ゴミ箱はシンクの下だよ。ゴミ箱!」


と、アメリカ英語をオージー英語に直されたりしながらも徐々にオーストラリアの英語に慣れていき、1ヶ月もすれば問題なく会話していました。

(2)学校の先生やスタッフ

語学学校に通っていると生徒が全員留学生なのでローカルのクラスメイトができませんよね。

語学学校などの先生やスタッフはあなたの英語が上手になってほしいと思っているので、中には生徒たちを自宅に招いてホームパーティーやバーベキューをしてクラス以外で人々と関わる機会を作ってくれる人もいます。

私はアメリカの語学学校に行っていましたが、スタッフと仲良くなり、彼女のアパートのパーティーなどに行ったり、学校以外の人と交流するきっかけになってくれました。

(3)仕事の仲間

ローカルのお店やレストランで働き始めると、同僚たちや仲間たちと仲良くなるチャンスです。

英語に自信がないからといってもじもじしていては何も始まりません。まず初対面では明るく笑顔で挨拶しましょう。

仲間と仲良くなってしまえば仕事もしやすくなりますし、仕事という共通の話題もあるので会話もはずみます。

仕事終わりに食事に出かけたり休みの日にイベントに誘ったり、良い友達関係が築きやすいでしょう。

中にはプライベートと仕事の人間関係を分けている人もいるので、そのような相手には職場だけで仲良くしておけば大丈夫です。

(4)サークル、Language Exchangeなど

もし好きなスポーツや楽器などの趣味があれば、ローカルのサークル等に参加してみましょう。言語が苦手でも他に共通の趣味があれば仲良くなりやすいものです。

趣味は特にない…という人にお勧めなプログラムは「Language Exchange(言語交換)」。日本にもありますが、例えば英語を習得したい日本人と日本語を習得したいオーストラリア人が集まって、会話をしたりバーベキューをしたりイベントを楽しむグループです。

検索すると色々と出てきますが、初めは2人だけでやりとりするものより、図書館や学校の大人数で会うものが良いと思います。

というのも、「英語を勉強したい日本人」を片っ端にナンパしたりといった出会い目的で言語交換に登録する人も少なくないからです。

言語交換をきっかけに親友のように仲良くなった人も知っていますが、一方で言語交換で知り合った相手に暴行されたり殺されてしまうという事件が世界では起きている事も事実です。

まとめ

ワーホリ中に出会った日本人の中には、英語はあまり上手ではなくてもローカルや日本人以外の友人がたくさんいる人が何人もいます。

彼らを見ていて思うのは、重要なのは自分をさらけ出して人と関わろうとする「積極性」、そして失敗を恐れず「楽観的」であること。

人と人とのつながりを大切に積極的に人と関わっていけば、ローカルであろうとなかろうと自然と友達ができていきます。

オーストラリアで様々な民族や人種の人たちと関わり合って、日本では体験できない人間関係を楽しんでくださいね。

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