オーストラリアで最初に語学学校に行くべきかどうかについて

ワーキングホリデーでオーストラリアに行く場合、最初に語学学校に行くかどうか迷われる方は多いのではないでしょうか。
行くとしてもどれくらいの期間行ったらいいのかもまた悩みどころですよね。
今回はそんな悩みを解決すべく、ご自身の英語力とコミュニケーション能力を加味しながら考えていきましょう。

語学力から考える

いきなりですが、今のご自身の英語力はどれくらいですか?中学英語も理解できていない、海外旅行なら困らない、簡単な会話ならできる、日常会話には困らない、ビジネスレベルで使える、など指標は様々あります。どれに当てはまるでしょうか。
簡単な会話ならできるくらいの語学力であれば学校に通うことをおススメします。なぜなら、簡単な会話しかできないようでは、ローカルジョブはゲットできないからです。お仕事の面接に行って、オーナーと仕事についての話をスムーズにできるでしょうか?仕事の話が終わった後に簡単な世間話はできるでしょうか?
また、働いている状況を想像してみてください。お客さんから料理の説明を求められたときに問題なく説明できますか?私が働いていて実際にお客さんに聞かれた質問は、チキンカツと唐揚げの違いは何ですか?や、梅酒って何ですか?焼き魚のお皿の端に乗っていた大根おろしを指さして、これは何ですか?など日本人なら一度も疑問に思ったこともないような質問をもちろん英語でされます。
学校で大根おろしは英語で何と言います、のような授業はないと思いますが、英語に触れる機会を増やして慣れるために、学校に通ってみた方がいいかもしれません。働くことを考えると、英語力は高いに超したことはありません。

コミュニティ、友達作りから考える

誰も知らない、何も分からない土地に行って、いきなり仕事を探すのはかなりハードルが高く感じませんか?
学校は語学を勉強するためだけでなく、現地で友達を作る最高の場所です。まずは友達を作って、現地での生活に慣れてからでも仕事探しは遅くないかもしれません。
また、現地に友達がたくさんいれば、どこのレストランはこうだったとか、ああだったとか情報交換ができます。何より、友達がいるって安心します。同じワーホリビザで滞在している、いろいろな国の方たちに会えるでしょう。
実際に私は1か月間語学学校に通いました。私のクラスのメンバーは、ワーホリで来ていた日本人の男の子、ドイツ人の女の子2人、チリ人の男の子、韓国人の女の子、ロシア人の男性、スペイン人の女性と、国の偏りのないメンバーでした。ロシア人の男性は、50代で家族もいて、いつも他のみんなとは少し違う意見を出していて面白かったですし、スペイン人の女性はサッカー選手の旦那さんがいて、結婚についてアドバイスをもらったりして面白かったです。
ただいきなり働き始めていたら出会わなかったであろう人たちと英語でコミュニケーションを取れるのはやはり学校に行っていたからだと思います。また、学校の先生に英文レジュメの添削をしてもらえるなど、学校に行くことでその後のワーホリ生活はどんどん充実していくと思います。
ただし、一つだけ注意しておかなければならないことがあります。それは、日本人同士でつるんでしまうことです。私のクラスは国籍のバランスの良いクラスで、日本人ばかりで集まるようなことはなかったのですが、やはり学校によっては国籍バランスが偏っていて、日本人ばかりの学校もたくさんあるようです。
授業では英語を話していても休み時間や放課後は日本人と日本語で話してしまっていてはせっかくオーストラリアで語学学校に通っている意味が半減してしまいますよね。語学学校に行くと決めたら、国籍バランスの良い学校を選ぶことをお勧めします。ぜひ、日本人の少ない環境にチャレンジしてみてください。

街を知ることから考える

語学学校には毎週末や、毎ターム終わりにアクティビティを企画しているところがあります。語学学校に通う生徒というのは、その街の初心者であることがほとんどなので、こういったアクティビティは街の博物館に行ったり、公園でBBQをしたり自分がこれから暮らしていく街を知るいい機会を与えてくれます。
また、入学した日に街の公共交通機関やマーケット、その月のイベントなどの説明をしてくれる学校もあります。自分一人では集めきれない情報をすべて教えてくれます。英語が苦手な方には、初めは日本語で対応してくれる、日本人常駐の学校もあります。海外生活の始まりに心強いですよね。

語学学校は英語を勉強できるだけでなく、友達を作ったりその街のことを知れたりと、いいこと尽くしではないでしょうか。
大体の方がまずは語学学校に通ってから働き始めているようです。日本での英語学習と現地で勉強するのはやはり違いますよね。もちろん中には学校に通わずにワーキングホリデーをスタートさせる方もいます。
そのような方たちは決まってコミュニケーション能力が高く、だれとでもすぐに友達になっている印象です。
もし自分が英語力に自信があって、すぐに友達ができるということであれば学校に行かなくても充実したワーホリ生活ができるかもしれませんが、せっかく4ヶ月間学校に通える権利があるのですから使ってみてはいかがでしょうか。

語学学校にはどれぐらいの期間行くのがいい?

私がワーホリをしていて出会った日本人で、語学学校に通ったという人で一番多かったのが3ヶ月間語学学校に通った。という人が多かった印象があります。
次が1ヶ月だけ、情報収集のために通った。という人です。

ただ1ヶ月だけという人の場合はオーストラリアに来る前にフィリピンに語学留学してきた人や、すでに別の国でワーホリをしてきた人が多かったですね。

エージェントが語学学校を勧めてくる理由

さて、ワーホリに来るにあたってエージェントを通している人もいると思います。
そうるすとほとんどの場合語学学校を勧めてくると思いますが、
エージェントは語学学校と契約している場合が多いので、基本的には契約している語学学校を勧めてきます。成約料が貰えるからですね。

ただ、エージェントに勧められるがまま語学学校に入学する。というのもしっかり考えてからにしましょう。1年間しかないワーホリで仮に3ヶ月間語学学校に行くとすると、
残り9ヶ月間です。ワーホリできる時間は限りがありますので、自分が何をしたいのかしっかり考えた上で語学学校に行くか決めましょう。

また、語学学校に行くからと言って、事前に勉強せずに行くのも時間を無駄にする可能性があるのでしっかり考えましょう。

語学学校に行って英語力が伸びる人、伸びない人

上記に書いたように、事前に何も勉強せず、1から英語を勉強しようという人が語学学校に行っても、ほとんどの人が英語を喋ることができるようにはならないでしょう。
なぜかというと、語学学校に入学して、まずクラス分けをするために語学力のテストがあります。そのテストの結果によって、レベル別にクラスを分けるのですが、1から始める人は基本一番下のレベルのクラスから始まります。

一番下のレベルのクラスにはどういう人がいるか、想像すればわかると思いますが、
あなたと同じレベルの人です。つまり英語を1から勉強しようとしている人です。

できない人どうしの集まりですので、語学力が伸びるはずもなく、ほとんどが結局そのまま卒業、良くても1つレベルが上がるぐらいです。
これは実際私が見てきたので間違いないでしょう。

語学学校で英語力が伸びる人は、
①最初にある程度上のレベルで
②周りが自分より少しできる人がいて
③ちゃんと文法などを理解して話すことができている人がいる

クラスに入ることができる人です。
そういうクラスには、同じ日本人でも英語を習得しようと努力している人が周りにもいるので、日本人同士でつるんだとしても英語で会話するようになりますし、そもそも日本人同士で固まっている事はありません。

ですので、あなたがこれから英語を勉強するためにワーホリに行こうとしているのなら、
絶対に事前に英語を勉強してから行く必要があるのです。

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