せっかく留学をするのなら、英語をしっかりと身に付けたい。将来海外で仕事をしてみたい。本気で英語を勉強したい。と考えるのは当然でしょう。そこで、私がおすすめするのは『海外現地インターン』。
インターンと聞くと、少しハードルが高く感じるかもしれません。
しかし、ほとんど英語の話せなかった私が今、海外で働ける自信をもって、海外就職への道を進んでいるのです。
今後、海外での人生を考えているあなたに向けて、オーストラリアで海外現地インターンを3ヶ月経験した私が、海外現地インターンをおすすめする理由をご紹介していきます!
目次
海外インターンとは
『海外インターン』とは、学生・社会人がビジネス体験プログラムを通して、海外での就労経験を積むことができるプログラムです。
「英語を使って仕事をしたい」「外資系企業に就職したい」という学生や、「転職活動に活かしたい」「国際舞台へ自身の活動の場を広げたい」という社会人の方が多く参加しています。
なぜ海外現地インターンを選んだのか
海外現地インターンを選んだ理由は、短期間で『仕事でつかえる英語力』を手に入れたかったからです。
当時の私は『世界を舞台にして生きていく人生』を目指すために会社を辞め、留学を決意しました。
しかし、ネットで調べていくうちに「ワーホリしたけど英語力があまり上がらなかった」「帰国後のTOEICが600点でした」というような悲しい結果を目にすることがしばしばありました。
せっかく留学できるチャンスなのだから、一分一秒を無駄にしたくない!そう思い、留学エージェントを調べていくうちに、海外インターンに興味を持ちました。
語学学校とアルバイトで楽しく英語を学ぶ環境よりも、「企業の一員として責任を持ち、緊張感のある環境のほうが英語力は身につくのではないか」と考え、チャレンジすることにしたのです。
日系企業ではなく『現地企業』を選んだ理由
多くの留学エージェントが海外インターンシッププログラムを取り扱っていますが、調べていくうちに「日系企業でのインターン」「ホテルやレストランでのインターン」が多いことがわかりました。
もちろん日系企業やホテルでも勉強にはなると思いますが、『日本人のいる環境・ベッドメイキング等の会話なしの作業中心のインターンは極力避けたい』というのがありました。
なぜなら私は仕事を通して、『実践で使える英語力を最短で身に付けるため』に留学したかったからです。
そんな中、現地企業でのインターンシッププログラムを取り扱っている留学エージェントを見つけ、すぐに申込みをしました。
現地インターンの面接までの流れ
面接に向けて私がおこなった準備は以下のとおりです。
- 英語の基礎を身につける
- 面接に向けての準備をする
- 実際に面接を受ける
それぞれ解説していきます。
英語の基礎を身につける
英語力の基礎は語学学校を2つ通うことで、短期間で身に付けました。
私の選んだプログラムでは、最初の4ヶ月はインターンに向けて英語力の基礎をつける期間でした。
シドニーで2つの語学学校に通い、午前中は総合的な英語力【読む・書く・聞く・話す】を学べる学校に。午後はスピーキング【聞く・話す】に特化した学校に通いました。
インターン先は日系企業ではなく現地企業なので、特にリスニングとスピーキングは必要です。
私の住んでいたシドニーは海も近く、夏だったため遊びの誘惑もかなり多かったのですが『インターン』という目的があったため、勉強も必死に打ち込めましたし、適度なプレッシャーが私を机に向かわせてくれていたと思います。
面接に向けての準備をする
英文での履歴書作成と面接の準備をします。
留学エージェントの担当者が履歴書の添削をしてくれたので、加筆修正を繰り返し仕上げることができました。
プログラムの中に面接練習も2回ほどありましたが、それでは足りないと感じ現地の友人に手伝ってもらい、練習を繰り返しました。
実際に面接を受ける
面接を受けるまでは以下の流れで進んでいきます。
- 履歴書送付
- 書類選考
- 面接
履歴書が完成すると留学エージェントを通していくつかの現地企業に送付してもらえます。
その中で書類選考を通過した企業で面接となります。
面接はスーツです。始めは「週末は何していたの」「なんでオーストラリアにきたの」といった軽い質問からでしたが、どの面接も堅い雰囲気ではなく、わりとリラックスして受けることができました。
私の場合ボキャブラリーが少ないことが幸いして、自分の言いたいことは短くはっきりと伝えられました。
結局、4社中3社合格となり、そのうちの1社である「IT系のスタートアップ企業」にてインターンすることになりました。
インターン先について
業務内容について
私がおこなっていた業務内容は以下です。
- アプリのテスト
- フリーランサーとのコンタクト
- インベスターへの資料作成
教育関連のアプリを開発している企業でしたので、そのアプリにバグがないか、改善点等があるかどうかをテストして報告するのがメイン業務でした。
私の提案したアイディアが次の日にアプリに反映されていた時は、スタートアップのスピード感を感じることができ、とてもやりがいを感じました。
また、データ収集をするためにフリーランサーにコンタクトをとり、テストの依頼と報酬支払等の業務も行っていました。
基本的には世界中のフリーランサーとコンタクトをとることができるWEBサイト上でメールのやりとりとなるのですが、少しの表現の違いで伝わらなかったり、間違って伝わってしまったりとかなり苦労しましたがいい勉強になりました。
インベスターへ新機能の紹介や進捗報告をする際の資料も作成していました。
企業を代表する書類となるので、一言一句を慎重に考えて作成する作業は緊張感もありましたがとてもいい経験でした。
職場の環境について
社員10人程、他のインターン生が7人。
社員はオーストラリア人、イラク人、中国人、パキスタン人と様々な国籍でした。
また、インターン生はインド人と中国人が多く、日本人は私一人でした。
この企業では常にインターン生を多く受け入れており、その中で1人インターン生をまとめるリーダーが決められます。
運よく私がリーダーとなりましたが、大変でした。
PRと呼ばれる永住権のためにインターンをしている人が大半でしたので、モチベーションが低く、自ら進んでは仕事をしません。
また、ビジネス経験もない人が多く、仕事の進め方もまさしく十人十色。
そんな中一人ひとりの特徴を観察し、どうしたらうまくまとめられるかを考えて試行錯誤したことはとても貴重な経験になりました。
インターンシップをおすすめする理由
- 実践で使える英語力が身に付く
- 異文化の中での就労経験ができる
- TOEICスコアに直結する
それぞれ解説していきます。
実践で使える英語力が身に付く
報連相が英語でできるようになる。
上司も同僚も顧客も全員英語でのコミュニケーションとなります。また、メール・電話も全て英語。
語学学校にいた時のように曖昧な表現や、ジェスチャーで伝えるという甘いコミュニケーションはできません。
一つの曖昧な表現が顧客トラブルにもつながるからです。今まで知識として持っていた英語力が実践で使える英語力に変わりました。
異文化の中での就労経験ができる
海外企業の文化を肌で感じることができる。
企業の文化・風土、そして海外の人。どれも日本で経験した環境とは違く、とても刺激的です。
日本の職場環境と違うと感じたところは以下の3つです。
- 実力主義…いい成果を上げると色々な仕事を任せてくれます。ただ反対に一度ミスをすると信用力がぐっと落ちます。
- フラットな風土…上下関係の壁がほとんどありません。一般社員やインターン生も代表者や上司に向かって意見や質問をどんどんします。逆に何も言わない人に対しての評価は低いです。
- 定時に帰る…聞いていた通り、みんな定時にきっちり帰ります。残業している人は効率が悪いとみなされ、評価は低くなります。
TOEICスコアに直結する
リスニングの点数が飛躍的に伸びます。
インターン中に聞いていた英語のスピードに比べてはるかにゆっくり聞こえます。
また、ビジネスシーンでよく聞くやりとりも問題として出てきますので、問題を聞きながらある程度その先が予想できてしまいます。
もちろんリーディングも伸びます。
会社内のミーティング中によく使う表現や、会議資料につかう表現等はTOEICの問題中でもよく出てきます。
また、インターン中に早く文章を読むクセがつくので、文章の要点を早く発見できるようになります。
私の場合は渡航前に3か月程TOEICの猛勉強をし、元々400点台であったところを600点台に引き上げました。
そして9か月のワーホリ、現地インターンを終え、点数は800点まで伸びました。
おすすめの留学エージェント
私は『ワールドアベニュー』という留学エージェントのインターンシップを利用しました。
インターンプログラムを持つエージェントは他にもありましたが、ここを選んだ理由は以下の3つがあります。
- 20年以上の実績がある
- 多くの加盟団体・許認可による信頼
- カウンセラーの方の対応
特に電話で話したカウンセラーの方の対応が非常によかったので決めました。
まとめ
ワーホリで海外に行く人はたくさんいると思います。
実際オーストラリアでも多くの方に会いました。
ですが、「少し語学学校に通って、卒業したらジャパレスでバイトをしているだけ」という方は残念ながら1年近く滞在していても英語は身についていないなと感じました。
もちろんワーホリを楽しむということは大事だとは思いますが、少しハードでも現地企業でインターンをして「つかえる英語力」を身に付け、「グローバル環境で働く」経験をすることはそれ以上に大きな価値を生み出してくれると思います。
この記事を読んで、チャレンジしてみたい!と思っていただけたら嬉しく思います。
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