ワーホリでオーストラリアを訪れるなら、ある程度の英語力が必要となります。事前に語学学校に通うなどして英語力を身に着けておくのがベストです。
オーストラリアに行って仕事をしようと思っても、英語が使えないと話になりませんし働ける場所もぐっと減ってしまいます。
そんな不安は前もって解消しておいて損はありません。ちなみに英語力は各種検定によってレベルを定義することができ、このレベルが学校や就職の際に重視されます。
そのため検定をとっておくと、色々と便利です。
世界にはたくさんの英語力検定がありますが、ここでは特にオーストラリアでの進学・就職に不可欠と言われている4種の英語試験がどのようなものなのかについて解説していきます。
IELTS(アイエルツ)
IELTS とは、International English Language Testing Systemの略。話す、聞く、書く、読むの4つの能力を測る英語力検定です。
世界120カ国で年間100万人以上の人が受験しており、その結果は進学や就職の基準にも使われています。オーストラリアはもちろん、ニュージーランド、イギリス、カナダのほとんどの高等教育機関で認められている検定なので、各種学校へ入学する際の英語条件として幅広く利用されているほか、移住のビザ発給に必要な英語力を証明するのにも最適です。
アメリカでもTOEFLに代わって入学審査の際に採用する教育機関が増えてきています。なお、試験結果の有効期間は2年間となっています。
ケンブリッジ検定試験(Cambridge Examination)
世界で最も知名度の高い英語資格がケンブリッジ英語検定試験です。日本ではTOEICやTOEFLのほうが有名な印象ですが、ヨーロッパ諸国などでは各種ある英語試験の中でも1番の信用度と認知度を誇っています。
この試験が人気なのには、一度受けた認定は一生保有することができるという理由があります。ケンブリッジ検定試験はA~Eの5段階評価で、DとEが不合格。TOEICやTOEFL、IELTSのように点数制ではないのです。
また、試験のレベルがKET~CPEまでの五段階用意されていて、自分にあったレベルの試験に挑戦できるというのも大きな特徴です。
だいたいCAEとCPEの合格証明書があれば英語圏への大学への入学が認められ、FCEがあれば仕事でも使える英語力を持っていると判断されます。FCE以上を目指すと良いでしょう。
TOEIC(トーイック)
TOEIC はTest of English for International Communicationの略称です。身近な内容からビジネスまで、幅広い英語のコミュニケーション能力を測るための世界共通の試験です。世界60カ国以上で実施されており、日本では最も知名度の高い英語力検定です。
問題はリスニングとリーディングのみで、2時間で200問に答えるマークシート方式となっています。
英語圏の国の文化や歴史に関わる問題がないので、日本人には最も受けやすい試験かもしれません。試験結果はリスニングとリーディングセクションの合計が、10点から990点までのスコアで表されます。
評価の基準は常に一定なので、受験者は今の英語能力と目指すべき英語能力を明確に知ることができます。
TOEFL(トーフル)
TOEFLはTest of English as a Foreign Languageの略で、これも世界中で実施されている検定です。
現在、約110ヵ国、6,000以上の機関で英語運用能力の証明として使用されています。TOEFLはより実践的な英語運用能力を測ることを目的としています。
読む、聞く、話す、書くの4つの技能に特化している試験なので、知識としての英語力ではなく実践の場で使える英語力が試されます。こちらもTOEICと同様、結果はスコアで表されます。
まとめ
主な英語力検定は上記の4つ。それぞれに特色があり、試験内容についても得手不得手があると思います。
オーストラリアではIELTSとケンブリッジ検定試験が良く使われていますので、この2つを受けておくと良いかもしれません。
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