オーストラリアワーホリでバリスタとして働いてみたい!と考えている人も多いと思います。こちらの記事ではどうすればバリスタとして働くことができるのか?ということを考察してみましたので参考にしてみてください。
目次
オーストラリアはバリスタが集まる国
オーストラリアはカフェ文化がとても盛んな国で、カフェで働きたいバリスタ志望のワーホリさんが世界中から来ています。
スタバが少ない理由
オーストラリアのカフェ文化の豊かさを表しているのがスターバックスの少なさ。今や世界のどの都市に行ってもあるスタバですが、2000年にシドニーに1号店をオープンさせオーストラリアの東海岸に80以上の店舗を展開するも、わずか8年後にそのうち60店舗も閉店してしまいました。
オーストラリアにはイタリアやギリシャからの移民が多いため、スタバがオーストラリアに入ってくる頃には既にエスプレッソやカフェの文化が根付いていたのです。また、オーストラリアの人達はローカルやこだわりのある個人経営のカフェを大切にしているため、アメリカから大型カフェチェーンがやってきたからといって大騒ぎして飛びつかないのです。
コーヒーの都メルボルン
そんなオーストラリアは、現地のカフェ文化にどっぷり浸かってバリスタ修行をしたいワーホリさんにぴったりな国です。特に「オーストラリアのコーヒーの都 (The coffee capital of Australia)」とよばれているメルボルンでは、カフェの数がトイレの数より多いと言われ、個性的でおしゃれなカフェがひしめきあい、お客さんの舌も肥えています。
バリスタに必要なスキル
バリスタと聞くと、「コーヒーを作るプロ」というイメージかもしれませんが、実際にはコーヒー作りの他に接客やストック管理、エスプレッソマシーンのセッティングなど、仕事に必要なスキルは多岐に渡ります。
コーヒー好きであること。情熱!
これがまず大事ですね。面接の際は是非コーヒー愛を英語で語ってください!言えません?これは最低限言えるように練習してください。
コーヒー作りのスキルと知識
まずはエスプレッソマシーンを使って様々なドリンクを作れるようにならなければなりません。資格より腕が重要です。未経験の場合は基本的な知識や技術を身につけるためバリスタの学校に通います。
1日コースから5週間コース、語学学校に併設されているバリスタコース、ラテアートのみのコースなど、様々なコースがあります。ポイントは、卒業生のレビュー等を参考に、質のいい学校を選ぶこと。
修了後も練習のためにマシーンを使わせてもらえたり、仕事探しのサポートをしてくれるところがおすすめです。
日本でバリスタの経験がある人も、オーストラリアならではのエスプレッソドリンクの呼び方や種類、またミルクの種類は新たに覚える必要があるかもしれません。
エスプレッソドリンクの種類には、ラテ、マキアート、カプチーノ、モカなどお馴染みのものもあれば、オーストラリア特有のものもあります。
例)
- ショートブラック:日本でいうエスプレッソ。
- ロングブラック:エスプレッソにお湯を入れたブラックコーヒー。
- フラットホワイト:エスプレッソにミルクを入れたもの。ラテはトップに分厚いミルクの泡が乗っているが、フラットホワイトは泡がほぼ無い。
オーストラリアには健康志向の人も多いので、カフェには最低4~5種類のミルクが揃っていてカスタマイズできるようになっています。
例)
- Full cream(normal 普通の牛乳)
- skim/skimmed(スキムミルク)
- lactose free(ラクトース無しミルク)
- soy(豆乳)
- almond milk(アーモンドミルク)
他にも、コーヒーの濃さやdecaf(decaffeinated, カフェイン無し)、砂糖の量など、お客さんによってリクエストが違いますのでそれぞれ対応できるようにしてください。
接客のスキル、英語力
バリスタは黙々とコーヒーを作っていればいいのではなく、お客さんとのフレンドリーなやり取りが欠かせません。お客さんと雑談をしたり、常連の好みのコーヒーや名前を覚えていたり、コミュニケーションを重視しています。
初めは緊張してうまくいかなくても、笑顔は忘れないで。オーストラリアのお客さんは一般的にとてもフレンドリーなので、お客さんのノリに乗っていけば徐々に慣れていきますので大丈夫ですよ。
英語力に自信がない人は、聞かれそうなことや話すことになりそうなセリフを予想して、仕事に行く前に声に出して練習しておきましょう。恥をかいても大丈夫。一人前のバリスタになるにはその経験が必要なのですから。
エスプレッソマシーンの知識
小さなカフェで自分一人で働いている時に、マシーンが壊れたら自力で直さなければなりませんよね。マシーンの仕組みや不具合があるときの対処の仕方など、知っておく必要があります。
バリスタとしての経験は必要か?
ネットでオーストラリアのバリスタ求人を探してみると、必ずといっていいほど「◯年以上の経験必須」と書いてあります。日本で2年以上エスプレッソマシーンを扱ってきた人なら問題なく仕事にアプライできますが、じゃあ未経験者は仕事を見つけるのが無理なのか?ーいいえ、無理ではありません!まずは、職場を選ばず、とにかく訓練・経験を積みましょう。経験がなくても雇ってもらえる可能性があるカフェ、レストランもあります。
(1) 郊外のカフェ
中心地や都市部はカフェも激戦区でバリスタの競争率も高いので、初めは郊外のカフェにレジュメを配ってみましょう。
(2) 友達、知り合いの紹介
バリスタのコースで出会った友達や先生たちのコネは大事。「うちのカフェで今度辞める人がいるからオーナー紹介しようか?」と、求人が出る前に優先的に紹介してもらえる事も。
(3) 日本で経験を積んでから渡豪
日本はオーストラリアに比べ、経験がなくても雇ってくれるカフェが多いので、日本にいるうちにカフェで修行しておくのも1つの方法ですね。
(4) ボランティア
オーストラリアには非営利レストラン(not-for-profit restaurant)というものがあります。お客さんが飲食した後に「食べ物とサービスにこれくらいの価値が有った」と感じた分だけドネーション(寄付)するというしくみのレストランです。そこでのスタッフは基本ボランティアです。給料は出ませんが経験とトレーニングがつめます。有名なのはメルボルンに4店舗、シドニーに1店舗あるLentil as Anyhting 。
⑸ まずはウェイターとして働いてみる。
もしあなたが接客の経験があるなら、レストランでウェイターとして仕事を見つけ働きながら先輩バリスタの技を盗んでしまいましょう。レストラン側からしても、コーヒーが作れるウェイターは重宝するでしょうし、頼めば快く教えてくれるかもしれません。断られるかもしれませんが、そこは交渉と運次第です。
バリスタは素敵な職業!うまくいかなくてもあきらめないで!
新しい土地に住み始め、わからないことも多い中仕事を探すのは、大変なこともあるでしょう。たくさんレジュメを用意して(レジュメではカフェでの職歴やトレーニングをめいいっぱいアピール!)、比較的忙しくない時間帯のカフェをめぐり、レジュメを渡してまわりましょう。
「電話連絡が来るまで何百件もまわった」というワーホリさんの声もよく聞きますし、運よく連絡が来ても、実際にコーヒー作ったらうまくできなくてもう来なくていいと言われた…など、初めからうまくいくとは限りません。
それでも諦めずトレーニングや経験をつみ、ローカルの人気カフェで活躍している外国人バリスタ(日本人バリスタも含め)はたくさんいます。
私がメルボルンで毎日のように通っていたカフェがあります。コロンビア人のバリスタさんが作るカプチーノとフレンドリーな数十秒の雑談。
やる気のない眠い朝も落ち込んでいる時も、彼のコーヒーで元気になりました。他のカフェのコーヒーも好きですが、彼のコーヒーが私にとって一番でした。
一杯のコーヒーでお客さんを幸せな気持ちにできる素敵な職業、バリスタさんたちがオーストラリアの朝をより明るくしているのです。
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